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オステオパシーの間接法とは?

~なぜ腰痛や肩こりに間接法が効くのか~
 

オステオパシーの間接法とは、痛みや症状に逆らうのではなく、「組織が行きたい楽な方向」へと繊細に身体を導くことで、自然な回復を促す施術法です。



 

 

 

 


 

 

図1は指の第一関節です。Aさんが少し曲がった状態で強張っているとします。

かつ、この状態から曲げようとしても硬くて曲がらないとしましょう。

 

一方伸ばそうとすると、すーっと伸びることは伸びる、とします。

この時、オステオパシーでは、

指の第一関節は、(今はいったん)伸びたがっている。

と評価します。

伸びたいんだけど、思考で曲げようとする力が働くために、本来行きたい方向の、伸び方向に、行けないでいる。

と考えます。

治療では、少しずつ行きたい方向に伸ばしてあげると、身体全体、空間全体が、緩んできます。

そしてあるところまで行くと、微かな壁にぶつかります。ぶつかったら、少し(0,1ミリ~0,01ミリ)戻して待ちます。

 

この壁の内側で待つことを、インターバリア、と呼んでいます。

インターバリアを超えてしまうと、緩みません。

一番緩みが大きい地点、気持ち良い角度で待ちます。

​僕は川遊びが好きなのですが、浮き輪でワニとかイルカとかありますよね。あれを想像してみてください。遊んだ後、あの浮き輪の空気を抜くときに抜けないときがありませんか?

そんな時、ある一か所をつまむと、すーーっと空気が抜けます。あの感覚に似ています。

一か所緩むと、全身が、そしてからだを包むエネルギー体も一緒に流れが変わり、循環が良くなります。

間接法は痛くない方向にもっていく手技ですので、とてもからだに優しい施術です。

間接法がオステオパシーの真骨頂とも言われるゆえんでもあります。

そして、この間接法。実はエネルギーにも非常に有効です。

例えば右目の外側がすごく緊張しているとします。その場合、目の外側の空間も、周囲のエネルギーの流れより淀んでいることが多いです。(生成の始まりは、エネルギー→→物質です)

そのエネルギーの濃淡を手で感じ、通る方向に少しだけ誘導します。

(誘導するというよりは、手が勝手に押され、そこに追随していると、皆さんの脳が気づき、緩み始めます)

また、このことは機会を見て、詳しく説明したいと思います。


 

この状態で強張っている (3).png
図2.png
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