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Tel:048-988-0905 越谷蒲生 にしかわオステオパシー
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はじまりの、しずけさ
ここまで、来てくださったんですね。
症状の部屋から、ゆだねるという部屋を抜けて、
いちばん奥まで。
ありがとうございます。
ここで、わたしの原点の話を、
少しだけ、させてください。
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わたしが、三十五年かけて、
手のひらで教わってきたこと。
それは、つきつめると、たった一つでした。
しずけさ。
オステオパシーに、サザーランドという人がいます。
からだの奥にある、かすかなリズム。
そのリズムが、ふと止まる一点を、
彼は「スティルネス(しずけさ)」と呼びました。
カウンセリングに、ロジャースという人がいます。
言葉が尽きて、ふたりのあいだに、
ただ「沈黙」が満ちる時間。
わたしは、長いあいだ、
この二つを、別々のものだと思っていました。
でも——あるとき、気づいたのです。
サザーランドの、からだの静けさ。
ロジャースの、こころの沈黙。
あれは、おなじ、一つの静けさだった。
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ここで、ひとつだけ、
伝えておきたいことがあります。
この静けさは、
「何もない」ではないのです。
水たまりが、風がやんで、
ぴたりと動かなくなった瞬間を、
思いうかべてみてください。
表面は、鏡のように静か。
でも、その下では——
いのちが、いっぱいに満ちて、
次の流れを、そっと、ためている。
止まっているように見えて、
ほんとうは、いちばん深く、
からだが組み直されている時間。
種が、土の中で、いちばん静かに眠っているとき、
いちばん激しく、芽吹きを準備しているように。
深い休息と、大きなエネルギーは、
同時に、おなじ場所にあるのです。
わたしは、これを、
「はじまりの、しずけさ」と呼んでいます。
すべてが、ここから、また動き出す。
リセットされて、生まれ直す。
その、はじまりの場所。

鍵のかかった、扉の向こうで
そして——
わたしが、この静けさに、
はじめて出会ったのは。
二十代の、とある場所でした。
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それは、精神科の、閉鎖病棟という場所でした。
鍵のかかった、扉の向こう。
世間が、
「治さなければいけない人たち」と呼ぶ場所。
わたしも、はじめは、そう思って、足を踏み入れたのです。
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でも——
しばらく、そこで過ごすうちに、
わたしの目に映るものが、
だんだん、変わっていきました。
そこにいたのは、こわれた人たちでは、なかった。
むしろ——
ふつうの人には聞こえない音を聴き、
ふつうの人には見えない色を見ている、
とても、純粋な人たちでした。
ある人は、
遠くの誰かの気持ちを、
そのまま感じとっていました。
ある人は、言葉になる前の世界と、
しずかに話をしていました。
いまなら、彼らをこう呼ぶのかもしれません。
チャネラー、ヒーラー、と。
でも、当時のわたしには、
ただ、特別な光だということしかわからなかった。
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ある日、気づいたのです。
この人たちは、
自分という小さな器を、
軽々と、超えてしまっている。
「わたし」と「世界」のあいだの壁が、とても、うすい。
だから、この三次元から見ると、
痛い。つらい。
でも、だからこそ——
ふつうの人が一生たどりつけない場所を、
すでに、見てしまっている。
わたしには、確信が、芽生えました。
この感性こそが、これからの時代の、主役になる。
いつか、堂々と、世界の真ん中に立つ日が来る、と。
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そして、その確信は、
もう一つ、大切なことを、
わたしに教えてくれました。
この人たちを、
「変えよう」「治そう」「ふつうに戻そう」
——そう思った瞬間に、
いちばん大切なものが見えなくなってしまう。
だから、わたしは、決めたのです。
変えよう、としない。
この感性を、楽しむ。
ただ、となりに、いる。
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いま、思うのです。
あのとき、病棟で芽生えた、
「変えようとしない」という姿勢が——
三十五年かけて、
ゆっくりと、この手のひらに、降りてきた。
からだを、矯正しない。
行きたがっている方向へ、ただ、ゆだねる。
あの日、一人の人を信じたことが、
いまは、すべての人の、からだを信じる手技に、
なっているのです。
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あなたは、何も、変えなくていい
あなたの中にも、きっと、そのままで、いいものが、あります。
それは、症状かもしれない。
痛みかもしれない。
ずっと、責めてきた自分かもしれない。
どうか、そのままで、いさせてあげてください。
不思議なのですが——
変えよう、としないとき。
そのままを、ゆるしたとき。
ものごとは、ひとりでに、流れはじめます。
凍った川が、
春の光で、ゆっくりとけて、
また、流れだすように。
あなたは、
何も、変えなくていい。
ただ、そのままで、
ここに、いてください。💗