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ほどける極意〜秘密の部屋〜

おかえりなさい

ここからは、少しだけ、深いお話を、させてください。

さきほど、こうお伝えしましたね。
「治そう」と戦うのをやめたとき、
からだは、息を吹き返す、と。

でも——「戦わないで、どうやって?」
そう思われたかもしれません。


ここに、わたしが三十五年、
手のひらで教わってきたことが、あります。

それは、たった一つ。

ゆだねること

あきらめではなく

ゆだねるのは、あきらめとは違います。

あきらめは、手を離して、背を向けてしまうこと。

でも、ゆだねるは——
手を、置いたまま。
目を、そらさないまま。​

ただ、「変えてやろう」という力みだけを、

自分の中心から、

そっと地球に、あずけること。

 

 

不思議なのですが、力をぬいた手のほうが、
からだの奥の、かすかな動きを、
深く聴きとれる。

からだは、いつも知っています。
自分が、どちらへ流れたいのかを。

せきとめている枝を、そっと外すと、
水は、ひとりでに流れ出します。

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手のひらの、愛

「流れろ」と命じなくても、いい。

ただ、その流れを信じて、見守る。

何かを明け渡すことで、無条件の愛が降りてくる。

握りしめる愛は、相手が窒息しかねない。

しかしゆだねる愛は、その人が行きたい方向へ

流れていくのを、隣で、感じることができる。

 

治してあげるのではなく、

あなたが治っていくのを、

ただ、ご一緒する。

それが、間接法です。

その痛みは、味方です
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——でも。
「わたしの、この痛みは、どこへ、ゆだねればいいの」

と、思われるかもしれません。

 

腰の痛みも、
高ぶった神経も、
ふさいだこころも。

どれも、敵では、ありません。

あなたを守ろうと、がんばってきた友達です。


そこへ「治してやろう」と力を込めれば、
からだは身構え、さらにかたくなる。


「もう戦わなくていいよ」と、ゆだねる手が届いたとき。

こわばりは、ふっと、ゆるみはじめます。


緊張は、安心の上で、はじめてほどけていきます。

まだ、流れたい水がある

だから、どうか。
どこへ行っても、よくならなかった——
そんなあなたも、あきらめないでください。

わたしは、「治らないはず」とは、決めつけません。
 

ただ、まっさらな手で、知覚をひろげて、
あなたのいまを、感じていく。

どんなからだにも、必ず、
まだ流れたがっている水が、残っています。💗

_________

治すのではありません。
委ねるのです。
知覚を、拡げるのです。

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いま、すこし、

しずかでしょうか。

そのしずけさに、

わたしがはじめて出会ったのは、

二十三歳のころ。

とある場所で、でした。

そのはじまりの物語を、

いちばん奥の部屋に置いてあります。

よかったら、もう少しだけ。 

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